2026/07/11
京都銅版画協会「ミニアチュール展」のご案内

2026年7月14日(火)〜19日(日)に開催される、京都銅版画協会「ミニアチュール展」のご案内です。
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場所: ギャラリーヒルゲート
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見どころ: 会場には、表情豊かな銅版画の作品たちが所狭しと並びます。ぜひとも足をお運びいただき、ご覧いただければ幸いです。
今回の挑戦:「写真×ドライポイント」の実験的アプローチ
今回の展示に向けて、私は少し趣向を変えた作品作りに挑戦しています。
銅版画には写真を利用した技法がいくつかありますが、今回は「版画のプレスに耐えられそうな、マットなプリンター用紙」を見つけたのがキッカケでした。実験的にその用紙に写真をプリントし、その上から「ドライポイント」という技法で加筆して作品を仕上げています。
ドライポイントとは? 薬品で版を溶かす「エッチング」とは異なり、ニードルなどで版を直接引っ掻いて傷をつくる技法です。エッチングに比べて、線の削り跡(バリ)にインクが溜まり、独特の「にじんだような温かみのある線」になるのが特徴です。
理想のインクを求めて:水性油絵具「DUO」への挑戦
銅版画のインクは基本的に「油性」です。版の凹みにインクを刷り込み、プレス機で高い圧力をかけて印刷するため、インクには絶妙な「粘り(硬さ)」が求められます。
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柔らかすぎる場合: インクが紙に定着せず、圧力で外に押し出されて(にじんで)しまう。
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粘りが強すぎる場合: 紙が版にくっついて剥がれなくなってしまう。
そのため、通常は市販の銅版画専用インクを使えば間違いないのですが、「もっとカラーバリエーションが欲しい」「掃除が圧倒的に楽な水性インクを使いたい」という思いから、代替案を探していました。
そこで目をつけたのが、水溶性でありながら油絵具の性質を持つエマルジョン画材「DUO(デュオ)」です。これで実験的に刷ってみることにしました。
「急がば回れ」で見つけた解決策
しかし、そのままのDUOでは「若干柔らかすぎる」という問題が発生しました。 行きつけの画材屋さん(丸栄ガクブチさん)に相談したところ、「ステアリン酸を混ぜると硬くなる」という貴重な情報をゲット!
「ステアリン酸なんて、どこで手に入れたらいいんだろう……」と考え込んでいた時、ふと思い出しました。 毎年12月に開催している子どもアトリエの「キャンドル工作」で、型から蝋を抜けやすくするために混ぜていたあの材料です!
「ラッキー!これを使えばインクを硬くできるぞ」
……と思ったものの、キャンドルの材料からステアリン酸を探し出し、温めるために鍋を洗うという工程がどうしても面倒に思えてしまいました。 「まぁ、固くしなくてもワンチャンうまくいくかも?」と、そのまま印刷してみたのですが……結果はやはり、インクがにじみ出て失敗。

インクが滲んではみ出してしまいました。

この中からステアリン酸を気合を入れてさがす

ステアリン酸発見!袋に入っている顆粒
まさに「急がば回れ」ですね。 覚悟を決めてステアリン酸を探し、うっすらキャンドルの残った鍋をきれいに洗い、しっかり材料を混ぜて再び挑戦!すると今度は見事に大成功しました。
この新しいアプローチで、もう少し作品を編み出してみようと思う今日この頃です。皆様、ぜひ会場で仕上がりを確かめてみてくださいね
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