2026/07/07
【子供アトリエ】七夕の願い事から見える、子どもたちの想像力と時代の変化
こんにちは、OWL美術研究所です。 今回の子供アトリエでは、七夕にちなんで「願い事」をテーマに絵を描いてもらいました。
あえて「真っ白なホワイトボード」から始める理由

真っ白と言っておきながら、実は写真を撮り忘れました(笑)。
ホワイトボードに白い所がたくさんある日は、
描き終えた人から自然と「絵しりとり」が始まります。
今回、そんな誘惑の多い(?)ホワイトボードをあえて真っ白なまま、
何もヒントを書かずにレッスンをスタートしたのには、ある変化がきっかけでした。
以前の七夕レッスンでは、アトリエに笹をディスプレイしたり、
黒板に天の川を描いたりしていました。しかし、
そうすると子どもたちが自分で思考せず、
なんとなく黒板の絵を写してしまい、
みんな同じような絵が出来上がってしまう傾向にあることに気づいたのです。
そのため普段は、想像力を掻き立てる手がかりとして、
課題に合わせた賑やかなディスプレイを用意しています。
「光」や「家」がテーマの時のように、
写真があった方が発想が広がる課題では、
写真を参考にしてもらうこともあります。
しかし、今回のように「頭の中にあるイメージを形にする」
という課題の時は、
自分の願い事をなんとか自力で絵に落とし込んでもらいたいと考えました。
そこで、今回はあえて最初、ホワイトボードには何も書かずにスタートしてもらったのです。
アトリエでの「描きたいけれど、描けない」に寄り添う指導
とはいえ、「自分にはまだ描けないけれど、
描きたいイメージが浮かんでしまった」という生徒さんもいます。


今回も、舞台の上で可愛い衣装をまとって歌っているところを描きたいのに、
どう描けばいいか分からず止まってしまった生徒さんがいました。
そんな時はホワイトボードの出番です。
「こんな感じかな?」と
一緒に描きながらアシストし、
「服にいろんな装飾をしてみたら?」
と実際に模様を描いて見せました。
すると、みるみるイメージが湧いてきたようで、
最後は見事に素敵な絵を完成させてくれました。
25年の子供絵画教室の指導経験から感じる、子どもたちの変化
この仕事を25年以上続けていると、
時代による子どもたちの絵の変化に気づかされることがあります。
昔、同じように願い事をテーマにすると、
「お金持ちになりたい!」と無邪気にお金の絵を描く子が
結構な割合でいました。
しかし最近は、みなさん物心両面で満たされているからでしょうか、
分かりやすくお金の絵を描く子は減っているように感じます。
ツバメの願い事から広がった、命の対話
今回、特に私の心が動かされたのは、
「家の軒先に作ったツバメの巣に、
ヒナたちが帰ってきてほしい」
という願い事を描いてくれた子の絵でした。

実は、OWL美術研究所でも以前ツバメが巣を作り、
みんなで嬉しく見守っていたことがありました。
しかしある日突然、黒い影(カラス)に襲われ、
いなくなってしまうという悲しい事件があったのです。
その出来事を思い出し、
絵を描いている生徒さんに
「カラスに襲われると悲しいよね」
とお話しすると、
その子は「うちはカラス対策もちゃんとしているんだよ!」
と教えてくれました。
絵を描き終えて保護者の待ち時間は絵しりとりをしたり、パズルゲームをしたりして、たのしみました。
パズルゲームはいつもこどもたちに負けてしまいます。私が勝った時は子供たちより、大はしゃぎするので、
勝って大はしゃぎしている所を動画に収めてもらおうとしたのですが、負けてしまいました。
単にお手本を写すのではなく、
頭の中にある大切な想いや思い出を、
自分の力で形にする。そして、
一枚の絵を通じて命への優しさや対話が生まれる。
そんな、とても温かくて深いアトリエの時間となりました。
これからの子どもたちがどんな世界を描いてくれるのか、
今からとても楽しみです。
2026年・子供アトリエ「七夕の願い事」の作品ギャラリー


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