混ぜても濁らない!うちわに描く幻想的なマーブリングの世界|東儀画塾 こどもアトリエ

今回の子供アトリエでは、少し特別な素材を使ったワークショップを開催しました! 挑戦したのは、水面に浮かんだ模様を紙に写し取る「マーブリング」です。今回は通常の画用紙ではなく、夏にぴったりの「うちわ」にマーブリングを施しました。

京都伏見の絵画教室OWL美術研究所東儀画塾こどもアトリエの様子うちわに絵をかいている


🧪 成功の裏に隠された「先生の試行錯誤」

実はこの授業を迎えるにあたり、事前に大きな実験を行っていました。

「洗濯糊を2倍に薄め、アクリル絵の具を適切な濃さに調整すればできる」という情報を元に、大量の洗濯糊を仕入れて実験を開始!……したのですが、これが思いのほか難航します。

絵の具の濃度が薄すぎると波紋が広がりすぎてしまい、逆に濃すぎるとダマになって底に沈んでしまう。洗濯糊の濃度を細かく変えても、なかなか「これだ!」という絶妙な状態になりません。油を足してみたり、水溶性油絵具(DUO)を試したりと研究を重ねましたが、納得のいく仕上がりには届きませんでした。

市販のマーブリング専用キット(ニッカー社)の成分表示も同じ「ポリビニルアルコール」のはずなのに、市販キットの専用液はなぜか圧倒的に発色も粘度も素晴らしいのです。(ちなみに専用液は同じ成分表記でも約8倍のお値段……!「自作できるのでは?」という挑戦は安上がりにはなりませんでした笑)

「なぜ同じ成分でここまで描き心地が違うのか?」 この秘密の添加物を解明することは、今後の研究課題としておきます。余った大量の洗濯糊は、次回のハリコ工作で活躍してもらう予定です!


🎨 マーブリングの本当の面白さとは?

最終的には発色も粘度も完璧な専用キットを使用しましたが、やはりプロ仕様の道具は子供たちのテンションをグッと引き上げてくれます!

マーブリングの最大の魅力は、「色を混ぜても濁らないこと」にあります。

通常の絵の具は色を混ぜれば混ぜるほど濁り、彩度が下がってしまいます。しかし、マーブリング液の上では色が混ざり合うのではなく、お互いの色が独立したまま隣り合い、幾重にも細く伸びていきます。どれだけかき混ぜても鮮やかな発色が保たれるのが、この技法の最高に面白いところです。

(※ちなみに、このように「視覚的に色を混ぜて濁りを防ぐ」アプローチは、絵画の「点描画」や、版画で重ね刷りをする技法とも通じるものがありますね。)


涼しげな、世界にひとつだけのうちわが完成!

今回のワークショップでは、うちわの片面には自由にのびのびと絵を描いてもらい、もう片面にマーブリングを施しました。

色が複雑に絡み合い、水面から引き上げた瞬間に立ち上る子供たちの歓声! 画用紙とは一味違う立体的な質感と、マーブリングならではの鮮やかな模様が合わさり、世界にひとつだけのステキなうちわが仕上がりました。

子供たちがアートの面白さや不思議さに触れる、素晴らしい体験となったようです。

京都市伏見区にある絵画教室OWL美術研究所東儀画塾子供アトリエうちわにマーブリングされた作品5点 京都市伏見区にある絵画教室OWL美術研究所東儀画塾子供アトリエうちわ描かれた絵5点 京都市伏見区にある絵画教室OWL美術研究所東儀画塾子供アトリエうちわにマーブリングされた作品5点 京都市伏見区にある絵画教室OWL美術研究所東儀画塾子供アトリエうちわに描かれた作品5点京都市伏見区にある絵画教室OWL美術研究所東儀画塾子供アトリエうちわにマーブリングされた作品4点京都市伏見区にある絵画教室OWL美術研究所東儀画塾子供アトリエうちわにマーブリングされた作品38点ホワイトボードにならべられている

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