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鏡の世界ってどんな世界?こどもアトリエで生まれた個性豊かな作品たち

今回のこどもアトリエのテーマは「鏡の世界」です。 鏡を使った絵の代表例として自画像があります。金沢美術美術工芸大学洋画科受験のために自画像を描く受験生が何人かいたのですが、適切なサイズの鏡が割れてしまったり、細長いサイズのものはあっても使いづらかったりと、ちょうど良い鏡が少なくなっていました。

京都の絵画教室東儀画塾で金沢美術工芸大学の対策のための自画像を描いている情景

そこで「安価なビニール製の鏡面シートでも描けるのでは?」と思い注文してみたのですが、表面が少しぼやけてしまい、自画像を描くには精度が足りませんでした。結局、使いやすい大きめの鏡を3枚買い足すことに。

たくさん集まった鏡を活用する新しい試み

京都の絵画教室OWL美術研究所の子供アトリエの様子テーマは鏡の世界

気がつけば、アトリエには鏡らしきものがたくさん集まっていました。 そこで、部屋にこれらの鏡をディスプレイし、鏡に映り込んだ部屋や自分自身、前に置いてあるモチーフを自由にアレンジして描いてみよう、というテーマを設定しました。

最初は受講生にもシンプルな自画像を描いてもらおうと考えたのですが、自画像は何度か経験済みです。せっかくたくさんの大きな鏡があるのだから、何か違うアプローチができないかと考えた結果の出題でした。

初めての試みだったので「うまくいくか」はさておき、鏡が単に自分を映すためだけではない非日常感や、「何か(像)が映る」ということ自体を楽しんでもらいたい、という思いを込めました。

鏡の世界が持つ底知れぬ魅力

私自身、遠い昔に通っていた小学校に、全身が映る大きな歪んだ鏡がありました。その鏡がとても好きで、何度も覗き込んでは歪みを楽しんでいた思い出があります。また、過去にはカーブミラーを題材に作品を描いていた時期もありました。

鏡に映り込むことで「これは現実なのか現象なのか」と錯覚する感覚や、自分が映し出されることで非現実感と強い自己意識が同時に立ち上がる不思議な感覚がとても好きで、鏡の世界には底知れぬ魅力を感じています。その面白さが子どもたちにも伝わらないか、という期待もありました。

ちなみに個人的な持論ですが、「鏡ばかり見る人はナルシスト」と言われるものの、芸術家を目指す人にはナルシスト的な一面(あるいは鏡を覗く感覚を楽しむ感性)が多い気がします。単に「自分が美しいか」を気にするナルシストとは少し違い、鏡がもたらす不思議な感覚を面白いと思える感性が、芸術への一歩になるのではないでしょうか。

さまざまな「映るモチーフ」をディスプレイ

今回のアトリエでは、新しく買った鏡だけでなく、鏡的な要素を持つモチーフもいろいろ並べてみました。

  • 銀色で光沢のある靴

  • ミラーボール

  • 傷がついて表面が少し曇った古いプラスチック製の鏡

  • 表面の平滑感がなくシャープに映らないフィルム製の鏡

京都の絵画教室東儀画塾子供アトリエのモチーフ鏡のの上に銀色の靴がのっている

京都の絵画教室東儀画塾子供アトリエのモチーフミラーボール

京都の絵画教室東儀画塾子供アトリエのモチーフ 2種類の鏡の写り方が違う

新調した鏡ははっきりと鮮明に映りますが、靴はぼんやりと周囲を映し、ミラーボールは細かいガラスが光を反射します。素材によってそれぞれ見え方が少しずつ違う面白さも、感じ取ってもらえたら嬉しいなと思いながらセッティングしました。

先週の「水」のテーマもそうでしたが、少し難しそうでも「面白い!」と感じてもらえる体験を提供したい一心です。

子どもたちの表現と嬉しい奇跡

いざ制作が始まると、嬉しい出来事がありました。 私が「昔カーブミラーにハマっていた」という話は一切していないのに、なんとカーブミラーを描いてくれた生徒さんがいたのです!

京都の絵画教室東儀画塾子供アトリエ作品テーマは鏡の世界 カーブミラー

他にも、単に自分の顔を映して描くだけでなく、「自分自身の後ろ姿と、それを見る鏡」を描いてくれた生徒さんもいました。

京都の絵画教室東儀画塾子供アトリエ作品テーマは鏡の世界 鏡をみている私

それぞれが自分なりの思いをのせて、自由な「鏡の世界」を見事に表現してくれました。

それでは今回鏡の世界をテーマにした、東儀画塾の子供アトリエ作品をご高覧下さい

京都の絵画教室東儀画塾子供アトリエ作品テーマは鏡の世界 自画像 背景は雲 京都の絵画教室東儀画塾子供アトリエ作品テーマは鏡の世界 キャラクターが写っている 京都の絵画教室東儀画塾子供アトリエ作品テーマは鏡の世界 ミラーボールと光の反射 京都の絵画教室東儀画塾子供アトリエ作品テーマは鏡の世界 自分が写った鏡と室内にある鏡の様子を描いてくれました。ミラーボールもあるよ 京都の絵画教室東儀画塾子供アトリエ作品テーマは鏡の世界 水面に写る足と雲 京都の絵画教室東儀画塾子供アトリエ作品テーマは鏡の世界 鏡に写るモチーフの様子を描きました京都の絵画教室東儀画塾子供アトリエ作品テーマは鏡の世界 鏡に写る観葉植物とかぼちゃのオブジェ 京都の絵画教室東儀画塾子供アトリエ作品テーマは鏡の世界 自分の姿が鏡に写る背景が幻想的にえがかれている 京都の絵画教室東儀画塾子供アトリエ作品テーマは鏡の世界 鏡に写る自分の姿と背景のボケ方をよく観察して描いてくれています。鏡を持っている親指が見えている  京都の絵画教室東儀画塾子供アトリエ作品テーマは鏡の世界 ミラーボールをよく観察して描いてくれました 京都の絵画教室東儀画塾子供アトリエ作品テーマは鏡の世界 鏡の下からすこしだけ自分の顔が写っている様子を描いてくれました。  京都の絵画教室東儀画塾子供アトリエ作品テーマは鏡の世界 鏡に好きなオブジェが写っている様子 京都の絵画教室東儀画塾子供アトリエ作品テーマは鏡の世界鏡の中にいろいろ色とりどりに好きなものがえがかれてる 京都の絵画教室東儀画塾子供アトリエ作品テーマは鏡の世界 鏡に写った世界観をかいてくれました 京都の絵画教室東儀画塾子供アトリエ作品テーマは鏡の世界 鏡の近くにある物と遠くにあるものの見え方の現象を観察して描いてくれています。
おまけ金沢美術工芸大学洋画科合格者作品

金沢美術工芸大学油画科合格作品 金沢美術工芸大学油画科合格作品

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水から想像してみよう!美大入試の過去問から広がる「こどもアトリエ」の発想力

水から想像してみよう!美大入試の過去問から広がる「こどもアトリエ」の発想力

今回の「こどもアトリエ」のテーマは『水』

「水を透明な容器に入れて、よく観察して描いてみよう」

そう投げかけてみたものの、正直なところ「水を描く」というのは大人の画家でも難易度が高いテーマです。「そんな難しいことを、こどもにやらせる必要があるの?」と思われるかもしれません。

もちろん、教室に通ってくれている子たちの全員が、将来美術高校や美術大学に進学するわけではないと思います。ただ、将来の選択肢をひとつ広げるきっかけとして、「美術大学の受験ではこんな問題が出されるんだよ」というリアルな学びを体験してもらいたいと考えています。

実は今回参考に見てもらったデッサンは、京都市立芸術大学の過去の入試問題です。

2024年度京都市立芸術大学OWL美術研究所でデッサン合格者再現作品250/250

「プラスチックの透明容器2個に、与えられた水(約500ml)を入れ、片方は『止まっている水』、もう片方は『動いている水』を描きなさい」という課題に対し、実際に合格した受験生の再現作品を教室に貼り、参考にしながら取り組んでもらいました。

もちろん、最初から合格作品のようにリアルに描ける必要はありません。「難しそうだけど、なんだか面白そう!」「ちょっとやってみようかな」という挑戦の気持ちを持ってもらうことが一番の狙いです。

とはいえ、実際に揺れている水をそのまま観察して描くのは至難の業。「自分には無理だ」と諦めてしまわないよう、まずは「水を描くとき、どんな現象が起きているだろう?」とみんなで考えることからスタートしました。

京都の絵画教室OWL美術研究所東儀画塾子供アトリエの様子水を題材に絵を描いている

動く水のイメージを深めるため、まずは葛飾北斎の名画『富嶽三十六景 神奈川沖浪裏』を鑑賞。激しくダイナミックな波の表現に触れてもらいました。さらに、以下のような「水が見せるさまざまな表情や現象」についてみんなで意見を出し合いました。

富嶽三十六景 神奈川沖浪裏

  • 流れる水や波の動き

  • 水面に周囲の景色が映り込む現象

  • 雨のしずく

  • 光の「屈折」の作用

透明なスチレンコップに水を入れ、中のものが歪んだり大きく見えたりする様子を実演で見せると、子どもたちからも驚きの声が上がります。「葉っぱからしたたる水滴」や、「水滴の中にギュッと映り込んだ周囲の小さな世界」も立派な絵のテーマです。

さらに発想を広げていきます。 「氷や雲も、形を変えた水だよね」 「前回の『あつーい!』がテーマの時に描いた『汗』も、水の一種かも?」

「人間の体の約60%は水分だから、人も水と言えるかも?」なんて言い出すと、もう何でもありになってしまいそうですが(笑)、あーだこーだと会話を弾ませながら、イマジネーションをどんどん膨らませていきました。

難解に見えるテーマでも、視点を変えて発想を広げれば、自分だけの自由な表現へとつながっていきます。想像力をフル回転させて制作に取り組む、刺激的で豊かな時間となりました。

水の屈折現象を、私東儀光則自ら実験台になり、実演してみました。

それでは今回水をテーマにした、東儀画塾の作品をご高覧下さい

京都の絵画教室東儀画塾子供アトリエにて描かれた水をテーマにした作品葉っぱに滴る水滴が、水たまりに落ちる瞬間

葉っぱに滴る水滴が、水たまりに落ちる瞬間

京都の絵画教室東儀画塾子供アトリエにて描かれた水をテーマにした作品葉っぱに滴る水滴が、水たまりに落ちる瞬間 ペットボトルの水の中に光が反射してキラキラしているところ

ペットボトルの水の中に光が反射してキラキラしているところ

京都の絵画教室東儀画塾子供アトリエにて描かれた水をテーマにした作品
水遊び

水遊び

京都の絵画教室東儀画塾子供アトリエにて描かれた水をテーマにした作品少し不思議世界観の絵コップから泡が浮遊し周りに魚が泳いでいる

少し不思議な世界観の絵。コップから泡が浮遊し周りに魚が泳いでいる

京都の絵画教室東儀画塾子供アトリエにて描かれた水をテーマにした作品
下水道

下水道の絵 掃除をした後の水や洗濯をして使った水は色々なものを綺麗にしてきた水でもあるね

京都の絵画教室東儀画塾子供アトリエにて描かれた水をテーマにした作品
流れる水 滝

流れる水 滝

京都の絵画教室東儀画塾子供アトリエにて描かれた水をテーマにした作品
透明スチレンコップの屈折現象を参考に少女の目が大きく屈折している

今回東儀光則が実演でコップを顔の前に置き、屈折して目が大きく見える現象を説明したのを絵にしてくれてうれしいです。

京都の絵画教室東儀画塾子供アトリエにて描かれた水をテーマにした作品
魚のエイの絵中央部分が明るく表現されている

エイ

京都の絵画教室東儀画塾子供アトリエにて描かれた水をテーマにした作品
川の水面に三日月が写り魚が泳いでいる

川の水面に写る三日月をかいてくれました。川の中に泳ぐ魚と三日月が重なっている所の色を変える事で水と三日月と魚の存在がでたね!

京都の絵画教室東儀画塾子供アトリエにて描かれた水をテーマにした作品
水道水をコップにそそいでいる瞬間

東儀画塾にある蛇腹の蛇口から出る水をコップでうけている瞬間を描いてくれました。

京都の絵画教室東儀画塾子供アトリエにて描かれた水をテーマにした作品 水をのんでは渡されている所

水を大量に飲んでいます。わんこそばならぬ、わんこ水

京都の絵画教室東儀画塾子供アトリエにて描かれた水をテーマにした作品 雨水が流れている所

ねこ岩に雨水が流れている?

京都の絵画教室東儀画塾子供アトリエにて描かれた水をテーマにした作品 海の水面に太陽が映り込んでいる大きな魚の影が写っている手前に葉っぱに水滴が滴っている

海の水面の太陽の映り込みと魚影で水の透明感を葉っぱのしずくも水の表現として描いてくれました。

京都の絵画教室東儀画塾子供アトリエにて描かれた水をテーマにした作品 水の怪獣

水の怪獣?

京都の絵画教室東儀画塾子供アトリエにて描かれた水をテーマにした作品 嵐の雨降り葉っぱの雫

雨降りで水を表現 葉っぱに雫を描いて水の象徴的な瞬間も表現してくれています。

京都の絵画教室東儀画塾子供アトリエにて描かれた水をテーマにした作品 マグマと水の絵

マグマと水を混ぜるとどうなるかな

京都の絵画教室東儀画塾子供アトリエにて描かれた水をテーマにした作品 水の中に沈んだ街

水の中に沈んだ街の世界ゴミが舞い上がっている

京都の絵画教室東儀画塾子供アトリエにて描かれた水をテーマにした作品 あついので猫が水をのんでいる
背景に人間用の水もある

あついのでねこちゃんが水をのんでいます。渦巻で水の表現をしているのもいいね!

京都の絵画教室東儀画塾子供アトリエにて描かれた水をテーマにした作品 海に雫

海に葉っぱが生えて雫がおちています。

京都の絵画教室東儀画塾子供アトリエにて描かれた水をテーマにした作品 海

海 波打ち際

    京都の絵画教室東儀画塾子供アトリエにて描かれた水をテーマにした作品

OWL美術研究所(東儀画塾)のご案内

「あつーい!」を想像で描く!猛暑のアトリエで生まれた子どもたちの自由な世界

「あつーい!」を想像で描く!猛暑のアトリエで生まれた子どもたちの自由な世界

京都の猛暑に負けるな!アトリエの屋根に水を撒いた大奮闘の夏

今日のアトリエは、本当に目が眩むほどの猛暑! 版画アトリエのエアコンが暑さに負けてしまい、なかなか効かない状態に……。

隣の「石膏像を描く部屋」からエアコンの風を送ってみたところ、今度は「石膏部屋に暖気が入って暑い!」と大混乱。 「どうにかして涼しくできないか…」と考えた私は、なんと熱々の屋根に登り、全身水浸しになりながら屋根まき水を敢行!

屋根からびしょ濡れで戻ってくると、生徒さんから「先生が一番涼しそう!」とツッコミをいただいてしまいました(笑)。

子ども絵画教室で挑戦!「あつーい!」を自由な想像画で表現しよう

そんなドタバタの中、今回のテーマは「あつーい!」を絵で表現すること。自由な発想で描く「想像画」の回です。

OWL美術研究所東儀画塾の子供アトリエにて先生が暑い時のポーズをしている

暑いときのポーズをしてみた

 

OWL美術研究所東儀画塾の子供アトリエにて先生が寒い時のポーズをしている

ちなみにこちらは寒い時のポーズ

まずはみんなで「暑い時ってどんな感じになるかな?」と話し合いました。

  • 形の変化:「暑いと形が溶けて角が丸くなるんじゃない?チョコレートや氷みたいに!」

  • 寒さとの比較:「逆に寒い時は、エッヂがピシッと効く感じになるよね」

  • かげろう現象:「暖かい空気と冷たい空気が混ざると、光が曲がって景色がゆらゆら揺れて見えるんだよ」

  • 暑い色って何色、あか色朱色オレンジ色
  • 暑い時は力が入らずだらりとした感じに、寒い時は内側に力をこめるような感じになるね

実際のポーズや身近な現象を比べながら、みんなで暑さのイメージをどんどん膨らませていきました。

「ムカデが干からびてた!?」子どもたちのリアルな観察力と発想

みんなでアイデアを出し合っていると、ある子からこんな声が。

「そういえば、ムカデが干からびてた!」

素晴らしい着眼点!「暑すぎると干からびちゃうよね、それも絵にしてみようか!」と提案してみたところ…… 「それは難しいのでやめときます(笑)」と冷静なお返事が返ってきました。

子どもの観察力とリアルなセレクトには、いつも驚かされます。

笑いが絶えないアトリエ風景!体験談と作品が完成するまで

「これだけ暑いんだから、もっと臨場感を出すためにエアコンも扇風機も全部消して描いてみる!?」と冗談を言ってみたところ、 スタッフの蛯子先生から「何を言っているんですか!熱中症になったらどうするんですか!」と超・真っ当なツッコミが飛んできました。

先生たちの愛ある制止(笑)のもと、みんな快適なお部屋で集中して素晴らしい作品を完成させました!

猛暑にも負けない子どもたちの柔軟な想像力と、笑いの絶えない賑やかな一日となりました。

それではOWL美術研究所東儀画塾子供アトリエ教室の2026年あつーい絵をご高覧ください。

OWL美術研究所・東儀画塾講師の蛯子 睦月さん個展のお知らせ

OWL美術研究所・東儀画塾講師の蛯子 睦月さん個展のお知らせ

OWL美術研究所・東儀画塾で講師としてお世話になっている、蛯子 睦月(えびこ むつき)さんが個展を開催されます。ぜひご高覧いただけますと幸いです。

 

粒粒展(つぶつぶてん)

  • 会期: 2026年8月4日(火)〜8月10日(月)

  • 時間: 11:00〜19:00(※最終日10日のみ16:00まで)

  • 在廊: 全日時で本人が在廊いたします。Instagram(@24m_here)にて在廊実況等、報告をしていく予定です。

会場情報


恵文社一乗寺店
ギャラリーアンフェール
〒606-8184
京都市左京区一乗寺払殿町10
電話: 075-711-5919
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展覧会によせて

私ひとりが生きるために、ありとあらゆるものを養分として摂取し続けている。
口から取り入れるものだけではなく、目で見たり触れたり、感じたりしたものが、今を生きるために必要だったりする。

見えるもの、見えないもの、未だ知りえないもの、そんなこの世の粒たちを、絵にしようとした2年間でした。

私の身体を通して形を与えられた粒粒が、皆さまにとっての養分になってくれることを願います。

蛯子睦月個展案内
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プロフィール・ステートメント

蛯子 睦月(Mutsuki Ebiko)

京都市立芸術大学 芸術学部日本画専攻 卒業

京都を拠点に絵画制作発表を続けている。

1994年 京都生まれ

私は自分が生きるこの世界のことや、日々働き続ける自身の身体に目を向けながら、日常の中で見つける愛おしさ、やるせなさを描いています。

ともに人生を歩む猫の灰灰丸(けけまる)が絵に登場しますが、はたしてそれは本当に灰灰丸なのか、私自身の投影なのか、鑑賞者が絵に入り込むための余地なのか……。

それらを絵にする上で一番大切にしていることは、描き表す行為自体への誠実さ、つまり出来上がる絵が確実に私の欲望しているものになるように努めることです。私という人間を通じて、森羅万象が欲望するものが何なのか、それは何処にあるのかを描き表したいと考えています。

作品をご覧くださる皆さまには、ご自身が欲望している何かを絵の中に見つけてもらえたら、大変嬉しく思います。

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京都にて開催される個展です。ぜひお越しください。


 

混ぜても濁らない!うちわに描く幻想的なマーブリングの世界|東儀画塾 こどもアトリエ

混ぜても濁らない!うちわに描く幻想的なマーブリングの世界|東儀画塾 こどもアトリエ

今回の子供アトリエでは、少し特別な素材を使ったワークショップを開催しました! 挑戦したのは、水面に浮かんだ模様を紙に写し取る「マーブリング」です。今回は通常の画用紙ではなく、夏にぴったりの「うちわ」にマーブリングを施しました。

京都伏見の絵画教室OWL美術研究所東儀画塾こどもアトリエの様子うちわに絵をかいている


🧪 成功の裏に隠された「先生の試行錯誤」

実はこの授業を迎えるにあたり、事前に大きな実験を行っていました。

「洗濯糊を2倍に薄め、アクリル絵の具を適切な濃さに調整すればできる」という情報を元に、大量の洗濯糊を仕入れて実験を開始!……したのですが、これが思いのほか難航します。

絵の具の濃度が薄すぎると波紋が広がりすぎてしまい、逆に濃すぎるとダマになって底に沈んでしまう。洗濯糊の濃度を細かく変えても、なかなか「これだ!」という絶妙な状態になりません。油を足してみたり、水溶性油絵具(DUO)を試したりと研究を重ねましたが、納得のいく仕上がりには届きませんでした。

市販のマーブリング専用キット(ニッカー社)の成分表示も同じ「ポリビニルアルコール」のはずなのに、市販キットの専用液はなぜか圧倒的に発色も粘度も素晴らしいのです。(ちなみに専用液は同じ成分表記でも約8倍のお値段……!「自作できるのでは?」という挑戦は安上がりにはなりませんでした笑)

「なぜ同じ成分でここまで描き心地が違うのか?」 この秘密の添加物を解明することは、今後の研究課題としておきます。余った大量の洗濯糊は、次回のハリコ工作で活躍してもらう予定です!


🎨 マーブリングの本当の面白さとは?

最終的には発色も粘度も完璧な専用キットを使用しましたが、やはりプロ仕様の道具は子供たちのテンションをグッと引き上げてくれます!

マーブリングの最大の魅力は、「色を混ぜても濁らないこと」にあります。

通常の絵の具は色を混ぜれば混ぜるほど濁り、彩度が下がってしまいます。しかし、マーブリング液の上では色が混ざり合うのではなく、お互いの色が独立したまま隣り合い、幾重にも細く伸びていきます。どれだけかき混ぜても鮮やかな発色が保たれるのが、この技法の最高に面白いところです。

(※ちなみに、このように「視覚的に色を混ぜて濁りを防ぐ」アプローチは、絵画の「点描画」や、版画で重ね刷りをする技法とも通じるものがありますね。)


涼しげな、世界にひとつだけのうちわが完成!

今回のワークショップでは、うちわの片面には自由にのびのびと絵を描いてもらい、もう片面にマーブリングを施しました。

色が複雑に絡み合い、水面から引き上げた瞬間に立ち上る子供たちの歓声! 画用紙とは一味違う立体的な質感と、マーブリングならではの鮮やかな模様が合わさり、世界にひとつだけのステキなうちわが仕上がりました。

子供たちがアートの面白さや不思議さに触れる、素晴らしい体験となったようです。

京都市伏見区にある絵画教室OWL美術研究所東儀画塾子供アトリエうちわにマーブリングされた作品5点 京都市伏見区にある絵画教室OWL美術研究所東儀画塾子供アトリエうちわ描かれた絵5点 京都市伏見区にある絵画教室OWL美術研究所東儀画塾子供アトリエうちわにマーブリングされた作品5点 京都市伏見区にある絵画教室OWL美術研究所東儀画塾子供アトリエうちわに描かれた作品5点京都市伏見区にある絵画教室OWL美術研究所東儀画塾子供アトリエうちわにマーブリングされた作品4点京都市伏見区にある絵画教室OWL美術研究所東儀画塾子供アトリエうちわにマーブリングされた作品38点ホワイトボードにならべられている

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生ごみ堆肥から百合が開花!京都の子供アトリエ絵画教室で「よく見て描く」写生レッスン

生ごみ堆肥から百合が開花!京都の子供アトリエ絵画教室で「よく見て描く」写生レッスン

みなさん、こんにちは!

今回の子供アトリエ(絵画・工作・造形クラス)では、アトリエの庭で大切に育てた「百合(ユリ)の花」をモチーフに、写生に挑戦してもらいました。

実はこの百合、大きめの植木鉢に球根を植えてから、毎年元気に花を咲かせてくれているお馴染みの花なんです。(※百合の詳しい育て方はこちらを参考にしてみてくださいね)

今年は例年以上に妻が「生ごみ堆肥での土作り」にハマっていたせいか、その栄養をたっぷり吸って、昨年よりもたくさんの見事な花を咲かせてくれました。

生ごみという日常の廃棄物から、こんなに美しい大輪の花が咲くなんて、なんだかとても感慨深いものがありますよね。

子供たちの感性を育てる「絵画と工作のカリキュラム」

当アトリエでは、子供たちの感性を刺激するために、1カ月の中でバランスを考えながら以下のような課題を組み立てています。

特に、皆様が毎回楽しみにしてくれている「工作や、いつもと違う材料を使う課題」は、月に1回は必ず取り入れるようにしています。

今回はその中でも、「目の前にあるモチーフを一生懸命に見て描く回」

そこにあるという存在感や生命感を、肌で実感しながら描いてほしいという思いがあります。

「見上げる百合」の観察から広がった、子供たちの自由な想像力

今回の百合の花は、花屋さんで買ってきた切花ではありません。鉢植えのまま持ってきて、みんなで囲んで描いてもらったため、切花のように綺麗に整えられた姿とは一味違います。

ぐんぐんと高く伸びた茎の先に花が咲いているので、一番前に座った子は、かなり見上げるような姿勢で描くことになりました。

京都伏見の絵画教室OWL美術研究所東儀画塾子供アトリエの様子百合の花を見上げて描いている

しかし、子供たちの凄さはここからです。その「見上げる」というリアルな視覚体験から、素晴らしい発想が生まれました!

「これは、花のタワーなんだ!」

そう言って、百合のタワーを登ってジャンプして遊べるテーマパークの絵を描いてくれた子がいました。

さらに、最前列で観察していたので「先生、虫がいる……!」と少し怖がっていました。

「お庭から持ってきたばかりだから、虫さんもいるよ〜」と声をかけると、なんとその虫をちゃっかり絵の中に登場させてくれたのです。

その子いわく、これは「レンタル虫サービス」(笑)。

自力で花のてっぺんまで登らなくても、この虫が上まで運んでくれるオプションサービスなのだそうです。子供のユーモアと適応力には本当に脱帽です!

教室指導の枠を超える瞬間に立ち会える喜び

目の前にあるものをしっかり観察して描く中から、背景に自分の思いやストーリーを重ね合わせ、自由に想像力を膨らませていく子供たち。

指導する側の想像の枠を軽々と超えていく、そんなキラキラした作品に出会える瞬間こそが、このアトリエをやっていて一番の喜びであり、幸せな時間だなと改めて実感した一日でした。

こどもアトリエ教室 百合の花2026年ギャラリー

京都の絵画教室東儀画塾で描かれた子供の水彩画
大きな百合の花に登ってあそんでいる子供達と虫に乗っている子供

京都の絵画教室東儀画塾で描かれた子供の水彩画
百合と雲と太陽 京都の絵画教室東儀画塾で描かれた子供の水彩画
百合と太陽と雲京都の絵画教室東儀画塾で描かれた子供の水彩画
京都の絵画教室東儀画塾で描かれた子供の水彩画 百合の花2輪と動物雲太陽ベンチ 京都の絵画教室東儀画塾で描かれた子供の水彩画
赤いウサギと蝶々京都の絵画教室東儀画塾で描かれた子供の水彩画
雲が広がる空の背景に大きな1輪の百合 京都の絵画教室東儀画塾で描かれた子供の水彩画
大きな1輪の百合の背景にサンドイッチやクッキーが描かれている京都の絵画教室東儀画塾で描かれた子供の水彩画
百合の花 背景が藍色 京都の絵画教室東儀画塾で描かれた子供の水彩画
百合の花の周りに虫がとんでいる 京都の絵画教室東儀画塾で描かれた子供の水彩画
百合の花花の色が紫背景は黄色 京都の絵画教室東儀画塾で描かれた子供の水彩画
きいろい百合の花右下に人物がこっち向いている京都の絵画教室東儀画塾で描かれた子供の水彩画
百合の花 背景が斜め方向のピンクと白のストライプ 京都の絵画教室東儀画塾で描かれた子供の水彩画
百合の浜背景は室内朱色の壁に窓がある 京都の絵画教室東儀画塾で描かれた子供の水彩画
百合の花に女の子と虫が描かれている 京都の絵画教室東儀画塾で描かれた子供の水彩画
百合の花1輪横からカラス背景に山があり、太陽がある 京都の絵画教室東儀画塾で描かれた子供の水彩画
背景は山と雲 手前に百合の花が大きく描かれている 京都の絵画教室東儀画塾で描かれた子供の水彩画
百合の花と犬 京都の絵画教室東儀画塾で描かれた子供の水彩画
百合の花 背景に薄い黄緑の雲京都の絵画教室東儀画塾で描かれた子供の水彩画
百合の花ゆらいでいる 背景は朱色と黄土色  京都の絵画教室東儀画塾で描かれた子供の水彩画
真ん中に大きく百合の花リボンハート星と小さい花も描かれている 京都の絵画教室東儀画塾で描かれた子供の水彩画
百合の花と百合の花人間?手足があり、目があるように描かれている 京都の絵画教室東儀画塾で描かれた子供の水彩画
百合の花と太陽と雲と動物 京都の絵画教室東儀画塾で描かれた子供の水彩画
百合の花が手前に3輪 背景は上が暗く下がすこし薄い藍色のグラデーション暗い部分に満月と雲が描かれている 京都の絵画教室東儀画塾で描かれた子供の水彩画
百合の花とパン 京都の絵画教室東儀画塾で描かれた子供の水彩画
ピンクのテントの中に大きな百合の花と小さな花
テントの隙間から道があり赤い車がはしっていて、その後ろは海と空そらには太陽 京都の絵画教室東儀画塾で描かれた子供の水彩画
百合の花3輪大きくえがかれている背景はサーモンピンク 京都の絵画教室東儀画塾で描かれた子供の水彩画
室内に百合の花窓の外にも百合の花 京都の絵画教室東儀画塾で描かれた子供の水彩画
真ん中に百合の花が大きくえがかれていて、背景は朱色でピンク色のウサギがたくさんえがかれている 京都の絵画教室東儀画塾で描かれた子供の水彩画
一筋にのびる道の真ん中に咲く百合

OWL美術研究所(東儀画塾)のご案内

【展示のお知らせ】新しい技法とインクの実験!京都銅版画協会ミニアチュール展に向けて

【展示のお知らせ】新しい技法とインクの実験!京都銅版画協会ミニアチュール展に向けて

京都銅版画協会「ミニアチュール展」のご案内

京都銅版画協会2026年ミニアチュール展dm

2026年7月14日(火)〜19日(日)に開催される、京都銅版画協会「ミニアチュール展」のご案内です。

  • 場所: ギャラリーヒルゲート

  • 見どころ: 会場には、表情豊かな銅版画の作品たちが所狭しと並びます。ぜひとも足をお運びいただき、ご覧いただければ幸いです。


    今回の挑戦:「写真×ドライポイント」の実験的アプローチ

    今回の展示に向けて、私は少し趣向を変えた作品作りに挑戦しています。

    銅版画には写真を利用した技法がいくつかありますが、今回は「版画のプレスに耐えられそうな、マットなプリンター用紙」を見つけたのがキッカケでした。実験的にその用紙に写真をプリントし、その上から「ドライポイント」という技法で加筆して作品を仕上げています。

    ドライポイントとは? 薬品で版を溶かす「エッチング」とは異なり、ニードルなどで版を直接引っ掻いて傷をつくる技法です。エッチングに比べて、線の削り跡(バリ)にインクが溜まり、独特の「にじんだような温かみのある線」になるのが特徴です。


    理想のインクを求めて:水性油絵具「DUO」への挑戦

    銅版画のインクは基本的に「油性」です。版の凹みにインクを刷り込み、プレス機で高い圧力をかけて印刷するため、インクには絶妙な「粘り(硬さ)」が求められます。

    • 柔らかすぎる場合: インクが紙に定着せず、圧力で外に押し出されて(にじんで)しまう。

    • 粘りが強すぎる場合: 紙が版にくっついて剥がれなくなってしまう。

    そのため、通常は市販の銅版画専用インクを使えば間違いないのですが、「もっとカラーバリエーションが欲しい」「掃除が圧倒的に楽な水性インクを使いたい」という思いから、代替案を探していました。

    そこで目をつけたのが、水溶性でありながら油絵具の性質を持つエマルジョン画材「DUO(デュオ)」です。これで実験的に刷ってみることにしました。


    「急がば回れ」で見つけた解決策

    しかし、そのままのDUOでは「若干柔らかすぎる」という問題が発生しました。 行きつけの画材屋さん(丸栄ガクブチさん)に相談したところ、「ステアリン酸を混ぜると硬くなる」という貴重な情報をゲット!

    「ステアリン酸なんて、どこで手に入れたらいいんだろう……」と考え込んでいた時、ふと思い出しました。 毎年12月に開催している子どもアトリエの「キャンドル工作」で、型から蝋を抜けやすくするために混ぜていたあの材料です!

    「ラッキー!これを使えばインクを硬くできるぞ」


    ……と思ったものの、キャンドルの材料からステアリン酸を探し出し、温めるために鍋を洗うという工程がどうしても面倒に思えてしまいました。 「まぁ、固くしなくてもワンチャンうまくいくかも?」と、そのまま印刷してみたのですが……結果はやはり、インクがにじみ出て失敗。

    ドライポイント刷りの失敗例インクがにじんでいる

    インクが滲んではみ出してしまいました。

    キャンドル材料が棚の中にしまわれている

    この中からステアリン酸を気合を入れてさがす

    キャンドル材料 ステアリン酸発見

    ステアリン酸発見!袋に入っている顆粒

    まさに「急がば回れ」ですね。 覚悟を決めてステアリン酸を探し、うっすらキャンドルの残った鍋をきれいに洗い、しっかり材料を混ぜて再び挑戦!すると今度は見事に大成功しました。

    この新しいアプローチで、もう少し作品を編み出してみようと思う今日この頃です。皆様、ぜひ会場で仕上がりを確かめてみてくださいね

七夕の願い事で描く!25年の指導で変わる子どもの想像力

七夕の願い事で描く!25年の指導で変わる子どもの想像力

【子供アトリエ】七夕の願い事から見える、子どもたちの想像力と時代の変化

こんにちは、OWL美術研究所です。 今回の子供アトリエでは、七夕にちなんで「願い事」をテーマに絵を描いてもらいました。

あえて「真っ白なホワイトボード」から始める理由

OWL美術研究所子供アトリエホワイトボード

真っ白と言っておきながら、実は写真を撮り忘れました(笑)。

ホワイトボードに白い所がたくさんある日は、

描き終えた人から自然と「絵しりとり」が始まります。

今回、そんな誘惑の多い(?)ホワイトボードをあえて真っ白なまま、

何もヒントを書かずにレッスンをスタートしたのには、ある変化がきっかけでした。

以前の七夕レッスンでは、アトリエに笹をディスプレイしたり、

黒板に天の川を描いたりしていました。しかし、

そうすると子どもたちが自分で思考せず、

なんとなく黒板の絵を写してしまい、

みんな同じような絵が出来上がってしまう傾向にあることに気づいたのです。

そのため普段は、想像力を掻き立てる手がかりとして、

課題に合わせた賑やかなディスプレイを用意しています。

「光」や「家」がテーマの時のように、

写真があった方が発想が広がる課題では、

写真を参考にしてもらうこともあります。

しかし、今回のように「頭の中にあるイメージを形にする」

という課題の時は、

自分の願い事をなんとか自力で絵に落とし込んでもらいたいと考えました。

そこで、今回はあえて最初、ホワイトボードには何も書かずにスタートしてもらったのです。

アトリエでの「描きたいけれど、描けない」に寄り添う指導

とはいえ、「自分にはまだ描けないけれど、

描きたいイメージが浮かんでしまった」という生徒さんもいます。

 

今回も、舞台の上で可愛い衣装をまとって歌っているところを描きたいのに、

どう描けばいいか分からず止まってしまった生徒さんがいました。

そんな時はホワイトボードの出番です。

「こんな感じかな?」と

一緒に描きながらアシストし、

「服にいろんな装飾をしてみたら?」

と実際に模様を描いて見せました。

すると、みるみるイメージが湧いてきたようで、

最後は見事に素敵な絵を完成させてくれました。

25年の子供絵画教室の指導経験から感じる、子どもたちの変化

この仕事を25年以上続けていると、

時代による子どもたちの絵の変化に気づかされることがあります。

昔、同じように願い事をテーマにすると、

「お金持ちになりたい!」と無邪気にお金の絵を描く子が

結構な割合でいました。

しかし最近は、みなさん物心両面で満たされているからでしょうか、

分かりやすくお金の絵を描く子は減っているように感じます。

ツバメの願い事から広がった、命の対話

今回、特に私の心が動かされたのは、

「家の軒先に作ったツバメの巣に、

ヒナたちが帰ってきてほしい」

という願い事を描いてくれた子の絵でした。

絵画教室OWL美術研究所の願い事をテーマにした子供アトリエ作品
燕の絵

実は、OWL美術研究所でも以前ツバメが巣を作り、

みんなで嬉しく見守っていたことがありました。

しかしある日突然、黒い影(カラス)に襲われ、

いなくなってしまうという悲しい事件があったのです。

その出来事を思い出し、

絵を描いている生徒さんに

「カラスに襲われると悲しいよね」

とお話しすると、

その子は「うちはカラス対策もちゃんとしているんだよ!」

と教えてくれました。


絵を描き終えて保護者の待ち時間は絵しりとりをしたり、パズルゲームをしたりして、たのしみました。

パズルゲームはいつもこどもたちに負けてしまいます。私が勝った時は子供たちより、大はしゃぎするので、

勝って大はしゃぎしている所を動画に収めてもらおうとしたのですが、負けてしまいました。


単にお手本を写すのではなく、

頭の中にある大切な想いや思い出を、

自分の力で形にする。そして、

一枚の絵を通じて命への優しさや対話が生まれる。

そんな、とても温かくて深いアトリエの時間となりました。

これからの子どもたちがどんな世界を描いてくれるのか、

今からとても楽しみです。

2026年・子供アトリエ「七夕の願い事」の作品ギャラリー

絵画教室OWL美術研究所の願い事をテーマにした子供アトリエ作品
パソコンの絵 絵画教室OWL美術研究所の願い事をテーマにした子供アトリエ作品
おさるとあいたい 絵画教室OWL美術研究所の願い事をテーマにした子供アトリエ作品 絵画教室OWL美術研究所の願い事をテーマにした子供アトリエ作品
エクレア シュークリーム ケーキ 絵画教室OWL美術研究所の願い事をテーマにした子供アトリエ作品 絵画教室OWL美術研究所の願い事をテーマにした子供アトリエ作品
ATMからお金がいっぱい出てくる絵 絵画教室OWL美術研究所の願い事をテーマにした子供アトリエ作品
「ユーチューバーになりたいという願い事を描いた絵」 絵画教室OWL美術研究所の願い事をテーマにした子供アトリエ作品
おさると人間の絵 絵画教室OWL美術研究所の願い事をテーマにした子供アトリエ作品 絵画教室OWL美術研究所の願い事をテーマにした子供アトリエ作品
おおきな肉の塊の絵 絵画教室OWL美術研究所の願い事をテーマにした子供アトリエ作品 絵画教室OWL美術研究所の願い事をテーマにした子供アトリエ作品
ドラえもんがほしい 絵画教室OWL美術研究所の願い事をテーマにした子供アトリエ作品
「ツバメの巣とヒナを描いた子どもの絵」 絵画教室OWL美術研究所の願い事をテーマにした子供アトリエ作品
カラフルな家の絵 絵画教室OWL美術研究所の願い事をテーマにした子供アトリエ作品 絵画教室OWL美術研究所の願い事をテーマにした子供アトリエ作品 絵画教室OWL美術研究所の願い事をテーマにした子供アトリエ作品 絵画教室OWL美術研究所の願い事をテーマにした子供アトリエ作品 絵画教室OWL美術研究所の願い事をテーマにした子供アトリエ作品
大文字をハイキングしている絵 絵画教室OWL美術研究所の願い事をテーマにした子供アトリエ作品 絵画教室OWL美術研究所の願い事をテーマにした子供アトリエ作品
食パン一斤をまるかじり 絵画教室OWL美術研究所の願い事をテーマにした子供アトリエ作品
BMXで一番 絵画教室OWL美術研究所の願い事をテーマにした子供アトリエ作品
スマホの絵 絵画教室OWL美術研究所の願い事をテーマにした子供アトリエ作品
絵を描いている絵 絵画教室OWL美術研究所の願い事をテーマにした子供アトリエ作品
女の子が歌っている絵 絵画教室OWL美術研究所の願い事をテーマにした子供アトリエ作品
ピアノのステージの絵 絵画教室OWL美術研究所の願い事をテーマにした子供アトリエ作品
コピックがいっぱい 絵画教室OWL美術研究所の願い事をテーマにした子供アトリエ作品
家の絵 絵画教室OWL美術研究所の願い事をテーマにした子供アトリエ作品 絵画教室OWL美術研究所の願い事をテーマにした子供アトリエ作品絵画教室OWL美術研究所の願い事をテーマにした子供アトリエ作品

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広重とゴッホの雨を考察!子供アトリエで描くイキイキとした「雨降り」

広重とゴッホの雨を考察!子供アトリエで描くイキイキとした「雨降り」

今回の子供アトリエは、「雨降り」をテーマに描いていただきました。

絵画教室OWL美術研究所子供アトリエの様子雨降りの絵をかいている

さて、「雨降り」と聞いて、皆様はどのような状況を思い浮かべるでしょうか?

じめじめとしたうっとうしい天気や、水に濡れて嫌だなぁという気持ち……。 しかし、「雨降って地固まる」という言葉があるように、水がなければ全ての生命は始まらなかったのですから、雨の見方を変えれば、とても素敵な瞬間に思えてきます。

私も雨に濡れるのは嫌いですが、雨降り独特の雰囲気は好きで、自身の制作でも雨をテーマに作品を作ることがあります。

東儀光則版画作品
三角山の水たまり

三角山の水たまり


 広重とゴッホ:線で描く「雨の情緒」

さて今回は、広重が描いた雨の絵と、それを見て感動して模写したゴッホの絵を並べて考察してみました。

絵画教室OWL美術研究所子供アトリエ授業風景雨降りの絵をかいています

動画の中ではだいぶ大まかに説明してしまったので、もう少し補足させてください。

歌川広重の名所江戸百景 大はしあたけの夕立

歌川広重:名所江戸百景 大はしあたけの夕立

この絵には、ザーザー降る激しい雨が描かれています。広重は、この雨をリアルに表現するために、黒い「濃い線」と「薄い線」、そして「角度が違う線」を2回に分けて重ねて版画に刷るという、素晴らしい工夫をしています。 橋の上を走る人々が傘をすぼめて必死に雨をよけている姿からも、見ているだけで激しい雨の音が聞こえてきそうな臨場感があります。

歌川広重の名所江戸百景 大はしあたけの夕立の絵を見てゴッホがもしゃした油絵

ゴッホへの影響と線の表現

 西洋美術でも「線」の表現がなかったわけではありませんが、どちらかというと形を正確に描写するための手段として用いられていました。一方、日本の浮世絵は「すっきりとしたシンプルな線」だけで、人や景色の情緒まで見事に描き出しています。

これがゴッホには「なんて新しくてカッコいいんだ!」と大きな衝撃を与えました。ゴッホは弟への手紙でも「僕もそんな風に、少ない線だけでカッコいい絵が描きたい」と語り、一生懸命に模写をして練習したのです。絵の周囲におもしろがって漢字を書き込んでいることからも、彼の興奮が伝わってきます。

このように、広重の「線で情緒を表現する」スタイルは、その後の感情をストレートに画面に表現するゴッホの作風に、少なからず影響を与えたと考えられます。やはり、感情がストレートに表現されている絵は、いつの時代も見る人の心を打ちます。

 

それでは今回京都の絵画教室OWL美術研究所で子供たちが描いてくれた絵画作品をご高覧いただければ幸いです

OWL美術研究所 子供アトリエの生徒作品 雨降りの絵 OWL美術研究所 子供アトリエの生徒作品 雨降りの絵 OWL美術研究所 子供アトリエの生徒作品 雨降りの絵 OWL美術研究所 子供アトリエの生徒作品 雨降りの絵 OWL美術研究所 子供アトリエの生徒作品 雨降りの絵 OWL美術研究所 子供アトリエの生徒作品 雨降りの絵 OWL美術研究所 子供アトリエの生徒作品 雨降りの絵 OWL美術研究所 子供アトリエの生徒作品 雨降りの絵 OWL美術研究所 子供アトリエの生徒作品 雨降りの絵 雨降りの絵 OWL美術研究所子供アトリエ作品 OWL美術研究所 子供アトリエの生徒作品 雨降りの絵 OWL美術研究所 子供アトリエの生徒作品 雨降りの絵 OWL美術研究所 子供アトリエの生徒作品 雨降りの絵 OWL美術研究所 子供アトリエの生徒作品 雨降りの絵 OWL美術研究所 子供アトリエの生徒作品 雨降りの絵 OWL美術研究所 子供アトリエの生徒作品 雨降りの絵 OWL美術研究所 子供アトリエの生徒作品 雨降りの絵 OWL美術研究所 子供アトリエの生徒作品 雨降りの絵 OWL美術研究所 子供アトリエの生徒作品 雨降りの絵 OWL美術研究所 子供アトリエの生徒作品 雨降りの絵 OWL美術研究所 子供アトリエの生徒作品 雨降りの絵 OWL美術研究所 子供アトリエの生徒作品 雨降りの絵

 技術は、子どもたちの「描きたい」を叶える道具


当教室では技術も教えますが、それ以上に、子供たちの「描きたい!」という気持ちに応えられる指導を大切にしたいと考えています。

今回ご紹介した広重の雨の表現のように、技術という「道具」を手に入れることで、子供たちの描きたい世界をよりイキイキと表現できるようになります。そのお手伝いができたら、これほど嬉しいことはありません。

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ビニール傘に絵を描こう!子どもたちの試行錯誤と感動が詰まった造形レッスン|京都・OWL美術研究所

ビニール傘に絵を描こう!子どもたちの試行錯誤と感動が詰まった造形レッスン|京都・OWL美術研究所

こんにちは! 京都の子ども絵画教室 東儀画塾の東儀です。今回の子どもアトリエのテーマは、毎年恒例の「ビニール傘に絵を描こう!」でした。

京都伏見の町家絵画教室での制作風景傘に絵をかいている

🎨 剥がれない絵の具を求めて、いざ実験!

 

実はビニール傘って、普通に描くだけだと絵の具がペリペリと剥がれてしまうんです。

以前はビニール専用の絵の具が売っていたのですが、残念ながら生産終了に……。

昨年はアクリル絵の具で塗ってみたものの、やっぱり少し剥がれてしまいました。

そこで京都伏見の絵画教室OWL美術研究所では、今年は、事前にいろいろと模索し、実験を重ねました! その結果、

「木工用ボンドを混ぜ、メラニンスポンジでこすると食いつきが良くなる」ということが判明。

今年は水の代わりに「ボンド水」を絵の具に混ぜて塗ってもらう工夫をしました。

毎年同じ課題であっても、少しずつアップデートして、

より良いものを提供したいと日々考えています。

 

💧 先生の「とほほ」な大失敗

ところが、ここでアクシデント発生(笑)。

事前に私がボンドの水分量を調整して紙コップでみんなに配ったのですが、

少し水を入れすぎてしまったようで、絵の具が傘に弾かれてしまう子が続出……!

傘に絵を描くために必要なボンド水

普段生徒たちには、「ピンクを作る時は、必ず白に少しずつ赤を混ぜるんだよ

(赤を出しすぎると白が大量に必要になるから)」と指導しているのに、

私自身が同じような失敗をしてしまいました。

水を入れすぎたボンド水に、慌てて大量のボンドを追加する羽目に……。とほほ。

幸い、ナフサ不足で大型ボンドが売り切れる前に買い置きしていた

ストックがあったので助かりました。

「失敗は成功のもと。講師自身がこうして試行錯誤を重ねる姿を見せることも、子どもたちが『失敗を恐れずに挑戦する心』を育む一助になればと思っています。」

ちなみに、大量に余ってしまったボンドは、

美大受験クラスの子たちが使う木炭カルトン(画板)入れの制作に回し、

無事に消費いたしました!

絵画教室のカルトンを入れる為の棚溝がたくさんついている

🔍 「言われた通り」ではなく「完成をイメージする力」

透明傘の特性を活かして、「下書きを裏から傘に貼り、表から透かして写そうね」

と手順を説明したのですが、中には上から表向きに貼っている子も。

「もうちょい考えてみてね〜!」と思いつつ(笑)、

言われたことをなんとなくやるのではなく、

「出来上がりのイメージから、今何が必要か」

を逆算して考えられる力が身につくといいな、と感じています。

ちょっとだけ工程が多くなってしまいましたが、

みんな「いつもと違う素材」を楽しんでくれたようです。

中には「オレ、これ10回以上やってるし!」

と自慢してくる子もいて

(10年も来てたっけ?と思いつつ笑)、

それほど楽しみにしてくれているんだなと嬉しくなりました。

 

✨ 奇跡のバトンタッチ!感動の再会

 

そして今回、とっても嬉しいニュースがありました。

金沢美術工芸大学の油画科に合格した卒業生の「ありちゃん」が、

金沢美術工芸大学美術学部油絵学科合格作品

 

母校である京都市立美術工芸高校(旧・銅駝)への教育実習のために

京都に帰ってきており、アトリエに遊びに来てくれたんです。

ありちゃんが高校生の頃、子どもアトリエのお手伝いをしてくれていたのですが、

当時アトリエ生だったA君は彼女にとても懐いていました。

その後、A君は子どもアトリエから美術高校受験コースへと継続し、

見事、京都市立美術工芸高校に合格!

そしてなんと、お互いそれを知らないまま、教育実習先(高校)

の現場で「先生」と「生徒」として再会したのだそうです……!

これには鳥肌が立つほど感動してしまいました。

アトリエで育った子どもたちが、こうして美大や美術高校へ進み、

また繋がっていく。

そんな素晴らしいバトンタッチを見せてもらい、

胸がいっぱいになった一日でした。

 

それでは京都の絵画教室OWL美術研究所の子供アトリエでえがかれた、傘の作品をご高覧いただけると幸いです。

 

京都の絵画教室OWL美術研究所生徒作品
透明ビニール傘に描かれた絵 京都の絵画教室OWL美術研究所生徒作品
透明ビニール傘に描かれた絵 京都の絵画教室OWL美術研究所生徒作品
透明ビニール傘に描かれた絵 京都の絵画教室OWL美術研究所生徒作品
透明ビニール傘に描かれた絵 京都の絵画教室OWL美術研究所生徒作品
透明ビニール傘に描かれた絵 京都の絵画教室OWL美術研究所生徒作品
透明ビニール傘に描かれた絵 京都の絵画教室OWL美術研究所生徒作品
透明ビニール傘に描かれた絵 京都の絵画教室OWL美術研究所生徒作品
透明ビニール傘に描かれた絵 京都の絵画教室OWL美術研究所生徒作品
透明ビニール傘に描かれた絵 京都の絵画教室OWL美術研究所生徒作品
透明ビニール傘に描かれた絵 京都の絵画教室OWL美術研究所生徒作品
透明ビニール傘に描かれた絵 京都の絵画教室OWL美術研究所生徒作品
透明ビニール傘に描かれた絵 京都の絵画教室OWL美術研究所生徒作品
透明ビニール傘に描かれた絵 京都の絵画教室OWL美術研究所生徒作品
透明ビニール傘に描かれた絵 京都の絵画教室OWL美術研究所生徒作品
透明ビニール傘に描かれた絵
京都の絵画教室OWL美術研究所生徒作品
透明ビニール傘に描かれた絵 京都の絵画教室OWL美術研究所生徒作品
透明ビニール傘に描かれた絵 京都の絵画教室OWL美術研究所生徒作品
透明ビニール傘に描かれた絵 京都の絵画教室OWL美術研究所生徒作品
透明ビニール傘に描かれた絵 京都の絵画教室OWL美術研究所生徒作品
透明ビニール傘に描かれた絵 京都の絵画教室OWL美術研究所生徒作品
透明ビニール傘に描かれた絵 京都の絵画教室OWL美術研究所生徒作品
透明ビニール傘に描かれた絵 京都の絵画教室OWL美術研究所生徒作品
透明ビニール傘に描かれた絵 京都の絵画教室OWL美術研究所生徒作品
透明ビニール傘に描かれた絵

 

京都伏見の絵画教室東儀画塾(町家アトリエ)で一緒に絵を描きませんか?

東儀画塾 OWL美術研究所の「子どもアトリエ教室」では、ただ言われた通りに描くだけでなく、完成を逆算して考える「イメージの力」を育むカリキュラムを用意しています。

 

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