2026/08/14
今回の「こどもアトリエ」のテーマは『水』
「水を透明な容器に入れて、よく観察して描いてみよう」
そう投げかけてみたものの、正直なところ「水を描く」というのは大人の画家でも難易度が高いテーマです。「そんな難しいことを、こどもにやらせる必要があるの?」と思われるかもしれません。
もちろん、教室に通ってくれている子たちの全員が、将来美術高校や美術大学に進学するわけではないと思います。ただ、将来の選択肢をひとつ広げるきっかけとして、「美術大学の受験ではこんな問題が出されるんだよ」というリアルな学びを体験してもらいたいと考えています。
実は今回参考に見てもらったデッサンは、京都市立芸術大学の過去の入試問題です。

「プラスチックの透明容器2個に、与えられた水(約500ml)を入れ、片方は『止まっている水』、もう片方は『動いている水』を描きなさい」という課題に対し、実際に合格した受験生の再現作品を教室に貼り、参考にしながら取り組んでもらいました。
もちろん、最初から合格作品のようにリアルに描ける必要はありません。「難しそうだけど、なんだか面白そう!」「ちょっとやってみようかな」という挑戦の気持ちを持ってもらうことが一番の狙いです。
とはいえ、実際に揺れている水をそのまま観察して描くのは至難の業。「自分には無理だ」と諦めてしまわないよう、まずは「水を描くとき、どんな現象が起きているだろう?」とみんなで考えることからスタートしました。

動く水のイメージを深めるため、まずは葛飾北斎の名画『富嶽三十六景 神奈川沖浪裏』を鑑賞。激しくダイナミックな波の表現に触れてもらいました。さらに、以下のような「水が見せるさまざまな表情や現象」についてみんなで意見を出し合いました。


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流れる水や波の動き
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水面に周囲の景色が映り込む現象
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雨のしずく
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光の「屈折」の作用
透明なスチレンコップに水を入れ、中のものが歪んだり大きく見えたりする様子を実演で見せると、子どもたちからも驚きの声が上がります。「葉っぱからしたたる水滴」や、「水滴の中にギュッと映り込んだ周囲の小さな世界」も立派な絵のテーマです。
さらに発想を広げていきます。 「氷や雲も、形を変えた水だよね」 「前回の『あつーい!』がテーマの時に描いた『汗』も、水の一種かも?」
「人間の体の約60%は水分だから、人も水と言えるかも?」なんて言い出すと、もう何でもありになってしまいそうですが(笑)、あーだこーだと会話を弾ませながら、イマジネーションをどんどん膨らませていきました。
難解に見えるテーマでも、視点を変えて発想を広げれば、自分だけの自由な表現へとつながっていきます。想像力をフル回転させて制作に取り組む、刺激的で豊かな時間となりました。
水の屈折現象を、私東儀光則自ら実験台になり、実演してみました。
それでは今回水をテーマにした、東儀画塾の作品をご高覧下さい

葉っぱに滴る水滴が、水たまりに落ちる瞬間

ペットボトルの水の中に光が反射してキラキラしているところ

水遊び

少し不思議な世界観の絵。コップから泡が浮遊し周りに魚が泳いでいる

下水道の絵 掃除をした後の水や洗濯をして使った水は色々なものを綺麗にしてきた水でもあるね

流れる水 滝

今回東儀光則が実演でコップを顔の前に置き、屈折して目が大きく見える現象を説明したのを絵にしてくれてうれしいです。

エイ

川の水面に写る三日月をかいてくれました。川の中に泳ぐ魚と三日月が重なっている所の色を変える事で水と三日月と魚の存在がでたね!

東儀画塾にある蛇腹の蛇口から出る水をコップでうけている瞬間を描いてくれました。

水を大量に飲んでいます。わんこそばならぬ、わんこ水

ねこ岩に雨水が流れている?

海の水面の太陽の映り込みと魚影で水の透明感を葉っぱのしずくも水の表現として描いてくれました。

水の怪獣?

雨降りで水を表現 葉っぱに雫を描いて水の象徴的な瞬間も表現してくれています。

マグマと水を混ぜるとどうなるかな

水の中に沈んだ街の世界ゴミが舞い上がっている

あついのでねこちゃんが水をのんでいます。渦巻で水の表現をしているのもいいね!

海に葉っぱが生えて雫がおちています。

海 波打ち際

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